Miina Yamaguchi

works profile exhibition

光の部屋

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2022.8.20-8.29

Confort2

このたび、髙山が6年間過ごした仮寓から去る前に、これまで居住した部屋でグループ展を開催する運びとなりました。
参加作家は、髙山勇吹の他に、あり、山口みいなの計3名です。
この部屋のアパートは、ちょうど神奈川県の橋本駅に近接しており、駅の南口周辺ではリニア中央新幹線の開発が進められています。
ここから見える風景は、この6年間で目まぐるしく変わっていきました。
そんな中、私たちは突如パンデミックに見舞われ、ここ数年は自ずと自室で過ごすことが増え、外界から自己を閉ざしていくようになりました。
この渦中で、まるで世界が暗く沈み込んでいくような感覚を多くの方々が覚えたことでしょう。
展示のタイトルにある『光の部屋』は、そんな物理的、精神的に暗く閉じゆく世界と同調するように暗く閉じられた部屋の中で、それまで存在すら誰にも気づかれなかった、人ならざる「記憶の光」がふと目の前に姿をあらわし、それと出会ったことから由来しています。
この展示では、暗闇が映しだす光が行き渡ったこの部屋で、3名のアーティストが空間を自由に展開させていきます。